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旧車だって走ってナンボ!”旧車天国”

体験試乗したボンネットバス。表示は「体験試乗」のほか、「修学旅行」もあり、ファミリーに大人気

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スーパーカーといえばコレ!ランボルギーニ・カウンタックLP400。筆者も部屋にポスターを貼ってたゾ

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フリマの戦利品。偽パールでドリンクを包んでくれる、リュクスな一品はその名も”プリンセスホルダー”。筆者はひと目見て気に入ったが、周囲の感想は「趣味悪っ!」の嵐。気にせず、今週末から旧車に装着することにした。

フリマの戦利品。偽パールでドリンクを包んでくれる、リュクスな一品はその名も”プリンセスホルダー”。筆者はひと目見て気に入ったが、周囲の感想は「趣味悪っ!」の嵐。気にせず、今週末から旧車に装着することにした。

石川島自動車製作所 スミダM型バス(1929)いすゞの前身である石川島自動車製作所が昭和4年に製造した国内現存最古の国産乗合バス。動態保存で、経産省の「近代化産業遺産」認定

石川島自動車製作所 スミダM型バス(1929)いすゞの前身である石川島自動車製作所が昭和4年に製造した国内現存最古の国産乗合バス。動態保存で、経産省の「近代化産業遺産」認定

ポインター号 クライスラー・インペリアル(1958) 「ウルトラセブン」の中でダンやアイヌが乗っていた地球防衛軍の警備車両「TDF PO-1」。通称ポインター号。ファンが劇中車を忠実に再現し、円谷プロからも認定された

ポインター号 クライスラー・インペリアル(1958) 「ウルトラセブン」の中でダンやアイヌが乗っていた地球防衛軍の警備車両「TDF PO-1」。通称ポインター号。ファンが劇中車を忠実に再現し、円谷プロからも認定された

トヨタ・クラウン霊柩車。霊柩車マニアも存在するのが旧車ファンの奥深さ。近年、こういった「宮型」タイプの霊柩車は減り、黒のバンなどによる「洋型」霊柩車にとって変わっている。MS110系のクラウンバンがベース車両。ちなみに霊柩車の個人登録は乗用ワゴンになるという

トヨタ・クラウン霊柩車。霊柩車マニアも存在するのが旧車ファンの奥深さ。近年、こういった「宮型」タイプの霊柩車は減り、黒のバンなどによる「洋型」霊柩車にとって変わっている。MS110系のクラウンバンがベース車両。ちなみに霊柩車の個人登録は乗用ワゴンになるという

ロールスロイス ファントムⅡ(9MW/1933) 1980年代前半からレストアされ、2013年には車検も取得した濱氏の名車

ロールスロイス ファントムⅡ(9MW/1933) 1980年代前半からレストアされ、2013年には車検も取得した濱氏の名車

旧車だって動いているときが一番輝くことを実感

11月23日の快晴に東京・お台場で八重洲出版「Old-timer(オールドタイマー)」誌主催の「第2回お台場 旧車天国」が開催された。じつは筆者、お恥ずかしながら定期的に購読しているクルマ雑誌はこの「オールドタイマー」一誌のみである。

筆者の愛車は旧車なのだが、だからといって旧車しか好きというわけではない。新車もたいへん興味がある。だが、こと情報の速さ、そして最近は深度でも、新車情報はWebが圧倒的に魅力を感じる。

そして他にも旧車の雑誌はあるが、オールドタイマー誌と圧倒的に違うのは、”動きの要素が少ない”ことなのだ。ピカピカに磨き上げられ、レストアを施し、まるで骨董品、美術品のように磨き上げられた置きのクルマを見ても、筆者にとってさしたる感動は与えられない。意地悪な視点で申し上げるなら、安く買って高く売る、そう、投資目的なら納得がいく見せ方なのである。

だがオールドタイマー誌に限っては、自らの手で直しクルマを日常生活でも使えるようにしたり、旧車迫害社会である日本でも、普通に使える道具としての旧車を紹介したりしている。筆者はそこに、「オールドタイマー」誌のレジスタンス性を感じ、共感しているのだが、考えすぎだろうか。

前置きが長くなったが、要するに”動かないクルマはクルマじゃねぇ!”ってこと。このイベントは、古いクルマというだけでなく、戦車回収車やバスなど、名車・珍車も含む旧車がズラリ勢揃いし、いわば3D版「オールドタイマー」誌なのだ。

様々な雑誌で取り上げられているのを見て、いつか実車を見たいと思っていた、日産セドリック330。「不人気旧車会」のオーナーが”世界一低く、速い330”を目指して仕上げた渾身の一台だ。羨ましい、の一言に尽きる

様々な雑誌で取り上げられているのを見て、いつか実車を見たいと思っていた、日産セドリック330。「不人気旧車会」のオーナーが”世界一低く、速い330”を目指して仕上げた渾身の一台だ。羨ましい、の一言に尽きる

330のエンジンは、360psを発揮するシボレーV8用が搭載されている

330のエンジンは、360psを発揮するシボレーV8用が搭載されている

とくに最近は旧車のタマ数は減少傾向にあり、旧車イベントでは展示車両のかぶりが結構あるものだ。もちろん、常連さんは保存状態も良いので、たいへん素晴らしいと思うが、”旧車天国”では見たことのない旧車も多く展示されるので、新鮮味がある。とはいえ、どマニアだけに向けた了見の狭い展示ではなく、旧車の知識がなくともクルマの解説を随所に配置して、だれでもが楽しめるイベントに仕上げられていることもとても良いと思う。

今回、ボンネットバスに体験試乗する機会を得ることができた。会場を出て、お台場をぐるり一周して戻ってくるコースは、社会科見学のようで楽しかった。ストレートではめいっぱい踏んでも50km/hが精一杯で、かつ、ブレーキ、クラッチは激重。ドライバーの方は全身全霊を込めて運転する。運転席の隣に座ることができた筆者の質問にも丁寧に答えてくださった。最後にUターンをするのだが、ドライバーの方いわく「大きく曲がりたくないので、できるだけ小さく回ります」と言いながら華麗にターンを決めると、車内は拍手喝采。

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ボンネットバスの運転席。ハンドル、クラッチ、ブレーキ、どれも激重。力持ちの男性が汗だくになるくらいで制御する。そうはいうものの、一度は運転してみたい!

ボンネットバスの運転席。ハンドル、クラッチ、ブレーキ、どれも激重。力持ちの男性が汗だくになるくらいで制御する。そうはいうものの、一度は運転してみたい!

旧車を通じた一体感が感じられたし、やはり旧車だって”走ってナンボ”なんだな、と実感した。また来年も行ってみたい。

 

痛車も台数が多く集められていた。”突き抜けてる感”はあるもんね、やっぱり

痛車も台数が多く集められていた。”突き抜けてる感”はあるもんね、やっぱり

元アメリカ軍のM936 戦車回収車。終了後、エンジンがかかっていたので、「自走!?」と思ってよくみたら、ナンバー付きだった

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ダッジ・コマンド大砲カーは、第二次大戦のとき、GMCやジープのように連合軍の足車として使用された。ノルマンディー上陸作戦で小型トラックやコマンドカーの役割を担った

ダッジ・コマンド大砲カーは、第二次大戦のとき、GMCやジープのように連合軍の足車として使用された。ノルマンディー上陸作戦で小型トラックやコマンドカーの役割を担った

ダッジ・コマンド大砲カーにけん引されているのは、M101 105mm榴弾砲。1941年にアメリカ軍が採用し、ベトナム戦争で使われた。日本の陸上自衛隊でも、礼砲用としてわずかな台数が残されている

ダッジ・コマンド大砲カーにけん引されているのは、M101 105mm榴弾砲。1941年にアメリカ軍が採用し、ベトナム戦争で使われた。日本の陸上自衛隊でも、礼砲用としてわずかな台数が残されている

シュタイヤー 1500A/02兵員輸送車 第二次大戦中に開発された統制型軍用自動車。空冷V8ガソリンエンジンは、ポルシェによる設計で、Type145。1500は積載重量、Aは前輪駆動車を意味する

シュタイヤー 1500A/02兵員輸送車 第二次大戦中に開発された統制型軍用自動車。空冷V8ガソリンエンジンは、ポルシェによる設計で、Type145。1500は積載重量、Aは前輪駆動車を意味する

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