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日本初EV SUV、テスラ モデルXの斬新さと自動運転

ファルコンウィングドアを開けたモデルXとニコラ・ヴィラジェ社長

ファルコンウィングドアを開けたモデルXとニコラ・ヴィラジェ社長




最高モデルでは航続距離542kmも

テスラモーターズジャパンから第3車種目となるSUV、テスラ モデルXが販売された。モデルXは、日本で販売される市販車として初めての100%電気自動車SUVだ。

モデルXモデルX

モデルXは、デュアルモーターを搭載したAWDモデルで、60kWh, 75kWh, 90kWh, 100kWhの4種類のバッテリーサイズを揃え、国内販売価格は895万円から、2016年度CEV補助金に申請予定だという。ハイエンドモデルのModel X P100Dでは、0−100 km/h加速タイム3.1秒、推定航続距離542 kmと、驚きのハイスペックとなっている。

頭上までガラスが続くパノラミックウィンドウ

頭上までガラスが続くパノラミックウィンドウ

機能もだが、デザイン面でも斬新さは際立つ。ファルコンウィングドア、オールガラス パノラミック ウィンドシールド、芸術的なモノポストの2列目シートを含む大人7人分のシートなど、ひと目見たら忘れない印象的なSUVとなっている。ファルコンウィングドアのダブルヒンジのドアはミニバンのスライドドアよりも狭い、30cmのスペースで開くことができる。

ウィンドシールドは、全生産車中最大の硬化ウィンドシールドで、キャノピーガラス ウィンドシールドと邪魔のないファルコンウィングドアのウィンドウにより、どの席からも三次元の視界が楽しめる。

モデルX

思っていたより、実物は相当大きなボディだった

ただし、大きさは全長5037mm、全幅2070mm、全高(ドア閉)1680mmとかなりのものだ。一番大きなSUVとして誰もが思いつくのが、キャデラックのエスカレードだと思うが、5195mm×2065mm×1910mmとほぼ同サイズ。都会の小さな車庫では入らないほどなので、室内スペースには余裕が出る。

なお、10/26発売のトップギア・ジャパン005では、このモデルXをNYで乗って大注目を浴びるロリー レイドの記事を掲載している。NYの街中でもかなり目立つ存在となった。

モデルX

エンジンがないので、前方にもスペースがある

モデル Xはテスラのプラットフォームをベースに作られ、フロアに組み込まれたバッテリーにより重心は極めて低くなり、SUVに伴う横転リスクが軽減されている。エンジンが無いため、他のSUVと比べ、正面衝突時のエネルギーを吸収するクランプルゾーンが非常に長く設けられている。アクティブ セーフティ機能を標準装備したモデルXは、SUV史上初となる安全性試験の全カテゴリーで5つ星評価を獲得できるとされている。

テスラのAWDシステムはフロントとリアホイールへのトルクを独立デジタル制御することで、どんな天候下でも卓越したトラクションを発揮し、自動的に効率を最大化するように調整するアクティブ スポイラーを備えたモデルXのドラッグ係数は、全SUV中最も低い0.24となっている。

モデルX

シートは1本のポストで備え付けられ、足元のスペースも確保

そしてモデルXは車内が世界一クリーンなSUVだ。業界初の医療用HEPAエアフィルトレーション システムは、外の状況に関わらず、車内を手術室と同レベルのクリーンな空気で満たす。このシステムには3つのモードが搭載されている。外気導入、内気循環、そして陽圧をかけて車内の人を守るバイオウェポン ディフェンス モードについては、まさに地球の終末を迎えた場合でも生き延びることができそうなモードだ。

また、今まで3G回線を使ってインターネットに繋いでいたが今度は4Gで繋がるようになったので、ナビの更新やインターネット環境の充実が期待される。

「日本にある60箇所の充電ステーションのうち11箇所は、スーパーチャージャーとなり、日本は世界で一番EVインフラが進んでいる」と、テスラ モーターズ・ジャパンのニコラ氏は述べた。

このモデルXから自動運転のオートパイロットシステムがアップデートされ、これまでレーダー、カメラ、超音波センサーの3つを使ってコントロールしていたが、このアップグレードにより、レーダーの感度が上がった。前を走るクルマの情報を捉えることができるようになり、レーダーがメインのセンサーとなった。ただし、レベル2のままなので、ハンドルに手を添えて前に注意を向け続けていないといけないし、ドライバーの責任になることには変化がない。

ご存知のように米国で5月に発生したテスラモーターズの車両における「オートパイロット」機能を使用した走行中に、運転者が死亡する事故が発生した。これを受けて日本の国土交通省は7月6日「現在実用化されている『自動運転』機能は、完全な自動運転ではありません」とのニュースリリースを発表し、自動車ユーザーに対して注意喚起している。

アメリカの米国運輸省道路交通安全局や日本政府が定めているロボットカーの自動化レベルの中で、全5段階(0~4)のうち上から3番目になる、レベル2」に定義されている。

このレベル2というのは「加速・操舵・制動の内、2つ以上をドライバーに代わって調和して自動的に行うシステム」と定義づけられており、既存のステアリングアシスト付きアダプティブクルーズコントロールと同レベルの制御に相当するものだ。

これから、自動運転は全世界で本格活用されていくと思われる。その先鞭をつけた存在のテスラの技術は、世界中が注目しており、メーカーの技術に行政の規制が正しく伴うことができるのかということも併せ、ユーザー側もテスラのクルマとどう上手につきあっていくのかということを考えながら行動していく必要があるだろう。





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