試乗記JAGUAR, LAND ROVER

雪上で実感、レンジローバーの優れた車両コントロール性能

雪道ではランドローバー ディスカバリーの重量バランスの良さがわかる

雪道ではランドローバー ディスカバリーの重量バランスの良さがわかる



レンジローバーとディスカバリーも「羊の皮を被った狼」

ジャガーとランドローバーの雪上試乗会が行われ、ジャガーはF-TypeとXE、ランドローバーはレンジローバー、ディスカバリー、イヴォークと、たくさんのラインナップに乗ることができた。本サイトではおなじみ元メーカー開発担当の繁浩太郎氏にレポートしてもらおう。

ランドローバーの特設コース

ランドローバーの特設コース

とくに、レンジローバーとディスカバリーに関しては、岩場や川の中とか「ええ、こんなトコ行けるの?」というところでも走破出来る基本性能を持っているクルマで、さらに走行系のハイテクも装備している。であれば、日本の整備された一般道の雪上走行では何の問題も起こるはずのない、まさに安心安全なクルマであり、これもある種の「羊の皮を被った狼」ではと思った。

だから、メーカーの方では、小さいながらも、これでもか!というような雪上登坂降板、凹凸の特設テストコースが作られ、ディスカバリーとレンジローバーの性能の高さが確認できるようになっていた。

ジャガーの特設スラロームコース

ジャガーの特設スラロームコース

また、ジャガーのF-TypeとXEは、雪上とよりは、ドライのオンロードでその性能の真価を発揮するクルマだが、雪上走行すると重量バランスや車両コントロール性などその基本性能が比較的低速でも良くわかる。

そういう車種による違いもあるので、こちらも広めで比較的踏み固められた雪上スラロームのコースでその性能を確認させてもらった。

まずは、ディスカバリー、レンジローバーのすごさだ。

いうまでもなく一般の乗用車とは異なり、道なき道、あるいはトリッキーな路面でも走ることができるという凄い性能を持っていながら、かつ、オンロードでも普通の乗用車にはない、ソフトでゆったりとした乗り心地がある。そこに英国的な堅牢なスタイリングと高級な雰囲気があり、まさにSUVの頂点というのがディスカバリー、レンジローバーだ。

「道なき道」「トリッキーな路面」と言ったが、最初特設コースを見た時は、マジにココを行くの?と思ったほど。とても4つのタイヤが雪上に接しないようなコースで「キャタピラー車持ってこい!」と言いたくなるようなコースだったのだ。

私は、数々のクルマの開発の経験があり、様々なテスト走行もしてきたが、いかんせん乗用車だけだったので、こんなに凹凸でしかもそれが雪の岩?正直ちょっとビビってしまった。

しかし、ローバーはもちろん難なく走破した。しかも超安定して。

ハンドルを持っても、自分のクルマのタイヤがどうなっているか、浮いているかなんて全く想像もできず、スイスイと乗り越えていくのだ。

信頼できる人と一緒にいられるようで安心できるレンジローバー

信頼できる人と一緒にいられるようで安心できるレンジローバー

Land Rover 026_tn

なにかちょっと信じられないスムーズさだったので、写真を撮ってもらったところ、写真を見て、自分でビックリ。「三輪で走ってる!タイヤが、宙に浮いたり、もげそうになったりしてる!」

なにより、乗用車しか知らない私がビックリしたのは、そのタイヤのストローク量で、リバウンド方向にすごく伸びるのである。

Land Rover 038_tnだからこんなにサスペンションが大きくストロークしても、車体はそんなに傾かずドライバーの私にはタイヤが凄いことになっているとは感じないというわけだ。

さらに、気づいたのはメーカーでは「渡河水深限界」と言っていますが、簡単に言うとかなりの水深の中でも走行できるということ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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これはレンジローバーのインパネ上ディスプレイだが、水深最大0.78mまでとなっているではないか。

普通のクルマでは、室内に水が入ってくるのでは?とか、車が浮いてしまうのではとか、何よりエンジンの吸気に水がくると終わるとか、想像してしまい、こんな水深には怖くて挑めない。

昨年の夏は豪雨で、各地で洪水もあったし、事実浮いたクルマもスタックしたクルマもテレビで見た。こんな時でもこの本格的なヤツなら、ある程度までは大丈夫なのかと想像してしまった。

ローバーは車載コンピューターの位置はもちろん、ドアのシールやエンジンの吸気の位置に工夫がこらしてある。

エンジンルーム、エアーインテーク。左側エンジン、右側フェンダーのインテークへ。

エンジンルーム、エアーインテーク。左側エンジン、右側フェンダーのインテークへ。

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フェンダー上にあるインテーク。これが右端の写真のボンネット側にある穴に入る。つまり、ボンネットから空気を吸ってエアーインテークに繋がる

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ドアーハーネスもゴムシールで防水。前後ドアーは完全2重シール

ドアーハーネスもゴムシールで防水。前後ドアーは完全2重シール

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さらに「道なき道」「トリッキーな路面」でも運転しやすいようにとのことから、そのスタイリングは単に四角いのではなく、見切りの良いボディデザインを狙いとしているらしく、確かに高いドラポジと相まって視界は凄く良い。

こういう、機能に根ざしたスタイリングって、人格のシッカリとした人と一緒にいるようで、信頼感や安心感までわいてきて、良いものだ。

ドラポジが高いと乗降性が辛いが、「オートマチック・アクセス・モード」という装備があり、乗降時にドアにあるスイッチを押すと車体が低くなる。これは、足の短い(!)私には全くありがたい装備である。

しかも、サイドシルは一重目のドアシールの内側なので、ズボンの裾が触れても、外の泥はつかない。

また、さまざまな「トリッキーな路面」走行を前提としたハイテク装備も満載だ。とくに4WD性能系のハイテク装備の「テレインレスポンス」。岩場や走行路面状況に応じて、コンソール上のロータリーSWを回すことにより、適切な4WDや駆動力等の設定が瞬時にできる。その他にもDSCやヒルアシストは勿論の事、ヒルディセント・コントロールHDC、オール テレイン プログレス コントロールATPC、クロスリンク・エアサスペンション、などなど凄いハイテクがぎっしりだ。



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