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東モ2015で元メーカー開発者のハートを掴んだ YAMAHA スポーツライドコンセプト

YAMAHA SPORTS RIDE CONCEPT(スポーツライドコンセプト)

YAMAHA SPORTS RIDE CONCEPT(スポーツライドコンセプト)



YAMAHAのブースにお宝を発見

image001この前の東京モーターショーで繁さんと会場を歩いていたら、東展示場で繁さんが急に興奮しはじめた。

繁さんというのは繁浩太郎さんのことで、元本田技研で艤装設計を経て、開発チームのPL、開発責任者、開発統括を手がけた人だ。携わった開発機種数は業界NO1と自負していらっしゃる偉い人なので、本来気安く話しかけるのも憚られるのだが、繁さんは筆者などにも、たいへん優しく接してくださり、ありがたい限りだ。
現在は、フリーランスで自動車業界のお仕事をしておられ、自身のブログも持っていらっしゃる(http://blog.goo.ne.jp/sharp5guitar)。
繁さんのハートをがっちり掴んだのが、
YAMAHAのスポーツカーコンセプトモデル「スポーツライド コンセプト」だった。これは、正統派のスポーツカープロポーションに、多様なモビリティを持つヤマハらしい発想を融合し、モーターサイクルを感じさせるデザインエレメントを用いてヤマハが創るスポーツカーのデザインに対する一つの答えを出した、2シータースポーツ・デザインコンセプトなのだ。

これは「ドライバーとマシンの関係を二輪車に近い世界観で表現」し、『人機官能』という「人と機械を高い次元で一体化させることにより、人の悦び・興奮を作り出す技術」を使っているという。ヤマハらしい提案じゃないですか。

――すいません、パッと見たところ何の変哲もないような2シータースポーツカーですけど、どこが刺さるんですか。

image004私の凄いと言う感覚の元には、「創り手が創りたいものがあって意思・情熱を持って創っているか?」が流れているのかというところにあります。

またそれは、そのクルマのコンセプトがしっかりしていて、それがクルマに表れていて、創り手の情熱が伝わってくるかどうか?という価値観です。

そういう眼で見ると、今回のモーターショーでそういうクルマは少なかったですが、その中の1番はこのYAMAHAのスポーツカーですね。

新骨格ボディーをベースとしており当然軽量高剛性ですが、さらにエンジンが何とかで、ニュルで何とか・・・等というスペックを聞かなくても、高性能は当たり前だし、そんな事は抜きにして十分魅力的で正真正銘のスポーツカーなのです。

――市販されたら、買いたいほどですか。

image003少々高くてもどうしても買いたい!!!と強く思えました。他のブースではそこまでのものはありませんでした。

「ドライバーとマシンの関係を二輪車に近い世界観で表現」と言っているように、ドライバーをセンターとして前後に伸びたメーターバイザーとメーター、シートの後ろのカウル、あるいはテールで、二輪車の走り感をモチーフとし、デザインで新しさ感と精密感がでています。

一番は、「メーター周りの、緻密で精巧でカチカチとした、まるで高級時計のような、メカ感」です。見てください、メーターバイザーをスケルトンにして中のメーターメカを見せています。メーター自身は少し2輪っぽいもので、走行感があります。

image002インテリアは、レザーで統一され馴染み良く、シートは鞍のようじゃないですか。

エンジンスタートボタンは、そのままではロックレバーがその前に位置し押すことができず、スタート時にはわざわざボタンの前のロックレバーを回転させてから、ボタンを押すようになっていて、つまり「儀式」が必要になっているのです。

――なるほど。儀式を経て、ドライブの意識が高まるんですね。

ドアを開けて、インリアをパッと見た時にそのカラーと質感はエルメスとのコラボかなと一瞬思ったくらいの、質感高級感が漂っています。もしかすると、この表現はデザイナーの方は嫌がるとは思いますが、とにかく質感が高いという意味です。

また、ドライバーズシートのヘッドレストの後ろは、まるで二輪にあるような「テール」(流線型ボックス)がデザインされています。カラーは「サンバースト」です。もちろん、高級楽器の仕上げになっているのはYAMAHAならでは。

極め付きは、このドライバーズシートに座ったドライバーの両足が位置する内側にシルバーの凸が見えると思いますが、コレを両足の内側で挟んで運転するという事なんです。つまり二輪のように。

――ホントだ。二輪にまたがっている形で四輪を運転するんですね。

ここまで、創り手の想いが伝わるコンセプトカーはありません。また是非、実車化してほしいものです。

当然、今回のモデルはいい意味でやりたい放題で、つまりコストを度外視しているということはわかりますが、量産化するならばこのままでお願いしたいと思います。やりたい放題と言ってもここまでやれる人、やったクルマは珍しいと思います。

2,000万円超えの売価になったって良いじゃないですか、他に無いのだもの。唯一ですよ。

フロントボンネットセンターとフロントフェンダーなどにヤマハの音叉エンブレムが輝いていまして、新鮮でした。

――採算度外視でいけ!とか言いたい放題ですが(笑)、それほど繁さんが気に入ったというのが良くわかりました。いわゆる自動車メーカーのブースを中心に見てしまいがちな人も、どこにお宝があるかどうかわからないです。また、そういう、自分だけの宝探しができるところがモーターショーの良いところでもありますよね。

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