話題HONDA, NISSAN, TOYOTA

“ミニバンはメッキ顔なら鉄板で売れる”これってホント?元企画開発者が解く国産メーカーのマーケティング

ホンダ STEP WGN SPADA/ステップワゴン スパーダ

ホンダ STEP WGN SPADA/ステップワゴン スパーダ

ホンダ ODESSEY ABSOLUTE/オデッセイ アブソルート

ホンダ ODESSEY ABSOLUTE/オデッセイ アブソルート

ホンダ ODYSSEY ABSOLUTE/オデッセイ アブソルート

ホンダ ODYSSEY ABSOLUTE/オデッセイ アブソルート

ーやはりどれも似たイメージということなのですね。クルマの印象、イメージを大きく左右するフロントグリルはどうやってデザインされるのでしょうか?

スタイリングの方向性を開発段階で決定するときには、もちろんスタイリストの意見も反映されますが、重要な部分であるだけに、開発チームではユーザーの意見も取り入れて総合的に判断するのが一般的です。
ユーザーの意見の収集方法の一つとして、現場の最前線、つまりセールスの声を吸い上げる方法があります。これは「メッキにするとユーザーの評判がいい、自社、他社の同種のメッキデザインのクルマの売れ行きがいい。」また「ミニバン系のユーザー層は、しっかりとした自信ありげの顔を好む」という意見や情報が、販売店のセールス→店長→カーメーカーの営業情報部門→開発チームという流れで伝わるのが一般的です。この場合、大元であるセールスによるユーザー情報の取捨選択スキルがかなり大切になります。モチベーションが高く積極的な気持ちを持って、ユーザーの求めるものを察知できる販売経験豊富なセールスであれば、ユーザーがメッキを好む理由について、例えば、「若者はメッキの派手で目立つ点がお気に入り」、「中高年は頑丈なイメージに安心感を持つ」、「女性はピカピカがいつまでも新しく見えることに好感」など、購入層ごとに高いレベルの情報をとらえ、しかも、伝言ゲームにならないよう、付帯情報とともに開発チームに正確に伝えられます。

また、別の方法として、開発チームが直接販売現場に出向いて、セールスから直接情報を得る場合や、直接ユーザーに会って意見を聞き、その価値観を開発者自身で理解する場合もあると聞いています。いわゆる「現場・現物・現実、3現主義」というものです。これには机に座って考えるマーケティングより3現主義の方が、開発担当者が情報をリアルに実感することで、モノの形や仕様を具体化しやすい、発想しやすいという利点があるからです。
いずれにしても、一般的にはユーザーへの調査や情報収集により、メッキ顔やシッカリ系の顔、さらに大柄が良い等、ここでスタイリングの方向性が導かれていきます。

日産 ELGRAND/エルグランド

日産 ELGRAND/エルグランド

トヨタ ALPHARD/アルファード

トヨタ ALPHARD/アルファード

この情報収集アプローチは、各社だいたい大きな差はないのではないかと思います。結果、このように企画された商品は、自ずとどれも似てくることになります。つまり、各社で良しとされている同じような方法で顧客ニーズを吸い上げ、それを商品に反映しようとするため、「同じインプットから同じアウトプット」、必然的に同じようなメッキ顔に行き着きくというわけです。

ーそれなら全社で似たような方向性になるのも納得できますね。でも、本当なんですかね?つまり、ユーザーは本心からメッキ顔を欲しているのでしょうか?

トラックバックURL: http://autocq.co.uk/news/10685/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

subscribe RSS